物語のあらすじ




絆花はちょっと不思議な能力を持った女の子。彼女は昔の人と出逢う事ができるのです。絆花は友達の恵と一緒に松本十郎に出会い、自分たちの過去を知るようになります。

 
松本が話し始めたのは、北海道の稲作の父と呼ばれた男、中山久蔵の生涯です。当時43歳という年齢にもかかわらず、仙台藩から島松の地に足を踏み入れ、極寒の北海道で稲作は無理だと考えられていた時代に、お米の通年生産に成功し、常識を覆した人物でした。


成功までの道のりは、まさに壮絶な戦いです。冷害・水害・イナゴの襲来などの自然災害が何度となく何年にもわたり受けるのです。さすがの久蔵もついに心が 折れ、希望をなくし途方にくれながらも、再度挑戦します。妻のトサや一緒に稲作を行った六次郎、中岡、村上などの仲間たちに支えてもらいながら、一反の水 田から330kgの黄金色のお米を実らすことに成功するのです。

  そして新たに、全道に稲作を普及させる、という目標を立てます。一番出来の良い種籾を無償で配り、全道どこにでも農業指導に出かけ、確立された新技術を惜 しみなく伝える久蔵に見かねてしまう仲間たち。

それでも伝え続ける久蔵の夢とはなんなのでしょうか。中山久蔵という大きな軌跡。それは我々が忘れかけてい る「大切なもの」を思い起こしてくれるものなのではないでしょうか。